病院で看護師に関係する人間関係は、対看護師、対医師、対患者だ。看護師は人に接する職業のため、円滑なコミュニケーションを図り人間関係を構築することが重要である。しかしながら、看護師にはいまだに年功序列や管理者派閥などいろいろな問題がある。また命の現場で働くだけに仕事に妥協を許さず、厳しい指導が行われ、先輩との人間関係はうまく築けないという場合もある。そんな時にどのようにうまく人間関係を作り上げることができるのか？そのコツを紹介しよう。
患者を取り巻く医療従事者はさまざまな職種がいるが、一番身近にいるのが看護師である。そのため患者との信頼関係を築くために、良い人間関係を作る必要がある。時に患者の気分が沈んだり、気性が荒くなることもあるが、それも疾患の影響だと考えれば、自然と多少のわがままも寛容出来る。一時的に嫌だと思う感情も、元をたどれば疾患にあると感情を置き換えることが、患者とよい人間関係を作るコツである。
看護師同士、看護師と医師の人間関係も同業者だけに難しいこともある。意見の食い違い、上司命令、単に先輩だから逆らえないということもある。しかしお互いに患者のことを考えて動くという目的は同じである。そのため難しい人間関係の中でも、少しでもいいところを見つけ、認めることが人間関係構築の第一歩である。また何事も一歩引いた目で相手を観察し、周りの人間関係の特徴をつかむことが重要である。そこに自分の立ち位置のヒントが隠されているからだ。